研修会社の時間割が「AI時代のマインドセット」から始まっていました — 全社向け生成AI研修で助成金の対象外と判断されかねない4つのコマと、年内開始の計画届の前に職務へ結び付け直す書き方

この記事の事例は、実際にいただくご相談をもとにした想定ケースです。特定の企業を指すものではありません。

届いた時間割は、12時間のうち6時間が職種を問わない内容でした

届いた時間割の内訳

大分市で空調・給排水設備の保守を営む、従業員58名の会社を想定します。事務10名・営業12名・施工管理16名の計38名に、12月から生成AI研修を受けてもらう計画です。9月中旬、研修会社から2日間・計12時間の時間割が届きました。

最初のコマは「AI時代のマインドセット」(1.5時間)でした。続いて「全職種共通 生成AIの基礎操作」(2時間)と「社長による方針説明」(0.5時間)があり、2日目の午後には「自由体験」(2時間)が入っていました。この4コマで合計6時間になります。総務課長が厚生労働省の人材開発支援助成金のページから支給要領を開きました。すると、対象とならない訓練の例として、職務に間接的に必要な知識を扱うものや、通常の事業活動として行うものが挙がっていました。

4つのコマは、どの職務のための時間なのかが書かれていませんでした

4つのコマの書き直し

問題はコマの名前ではありませんでした。受講者の職務とどうつながるのかが、どこにも書かれていなかったことが問題でした。

コマ(当初) 対象外と判断されかねない理由 書き直した内容
AI時代のマインドセット 意識改革の研修と読まれ、職務との関係が見えないため 自分の業務のうち、生成AIに渡す工程と渡さない工程を職種別に切り分ける演習
全職種共通の基礎操作 職種を問わない一般的な操作の習得に見えるため 事務は請求書の照合、営業は見積の説明文、施工管理は点検報告書を題材にした操作演習
社長の方針説明 通常の事業活動として行う周知に当たるため 訓練時間の外へ移した開講前の30分
自由体験 講師の指導も到達目標もない時間のため 自社の書類で成果物を1点作り、講師が添削する課題演習

社長の方針説明は、中身を変えても訓練にはなりません。そこで削らずに、訓練時間の外へ移して残しました。

空いた時間は、職種ごとの実際の書類で埋めました

9月下旬に研修会社と2回打ち合わせを行い、1日目の午前を職種別の3教室に分けました。題材は各部署から出してもらった実際の書類です。事務は8月分の請求書、営業は過去の見積書12件、施工管理は点検報告書の下書きを使います。個人名と取引先名は、伏せ字にしてから研修会社へ渡しました。

自由体験の2時間は課題演習に変えました。到達目標は「点検報告書の所見欄を、生成AIの下書きをもとに15分以内で仕上げる」のように、職種ごとに1行で書いています。この1行は、計画届の訓練内容の欄にも、当日の記録にもそのまま使えます。

どのコースで申請するかによって、職務への結び付け方も変わります。事業展開等リスキリング支援コースでは新たな事業展開やDXとの関係を示し、人材育成支援コースでは今の職務との関係を示します。2つのコースの違いはコースを比べた記事で整理しています。

あわせて読みたいAI研修の助成金は「人材育成支援コース」か「事業展開等リスキリング支援コース」か — 助成率の高さで選ぶ前に確かめる4つの分岐点

書き直した時間割は、生成AIにもう一度読ませました

生成AIで時間割を再点検

10月上旬、総務課長は書き直した時間割を生成AIに読ませました。職務とのつながりが書けていないコマを洗い出すためです。

以下はAI研修の時間割です。受講者は事務・営業・施工管理の3職種です。
各コマについて、次の3点を表にしてください。
1. 対象になる職種
2. そのコマで扱う受講者の実際の業務(書類名・作業名)
3. 業務名が書けない場合は「職務との関係が不明」と記入
推測で業務名を補わないでください。

(ここに時間割を貼り付け)

「職務との関係が不明」と返ってきたコマが、1つだけ残りました。2日目の最初にある「生成AIのリスクと注意点」です。このコマは、顧客情報を貼らない手順を職種ごとの書類で確かめる内容に書き換えました。ただし、AIの判定は助成金の対象になるかどうかを決めるものではありません。最終的な判断は労働局の窓口で確認します。

計画届を出す前に、当日の記録の残し方まで決めました

計画届の前に決めたこと

年内に始めるなら、計画届は10月から11月上旬には出すことになります。提出期限は訓練開始日から逆算して決まります。今年度は支給要領が改正されており、提出日によって適用される要領が変わる旨が、先ほどの厚生労働省のページで案内されています。何日前までに出せばよいかは、最新の支給要領と窓口で確認してください。

この会社では提出前に、次の3つを決めました。コマごとの出席簿の欄、課題演習の成果物を保存するフォルダ、講師の添削記録の様式です。支給申請では、時間割のとおりに実施したことを示す必要があります。そのため、計画届の文言と当日の資料の題名をそろえました。制度の全体像はAI研修に使える助成金・補助金のまとめをご覧ください。金額や助成率は年度ごとに変わるため、最新の支給要領で確認してください。

えらびの道では、半日の単発研修と標準コースから成る「研修」と、実業務に伴走して定着させる「コーチング」の2つを提供しています。研修を設計するときは、貴社の書類を題材に職種ごとの演習を組みます。コマごとの到達目標と記録の様式も、計画届を作る前に一緒に整えます。人材開発支援助成金や自治体の補助金を使う場合は、時間割と実施記録が食い違っていないかを確かめる作業をお手伝いしており、申請書類の作成と提出は貴社または社会保険労務士の方に行っていただきます。

研修の時間割づくりから、えらびの道でお手伝いできること

合同会社えらびの道は、大分県の中小企業に向けて生成AIの業務活用研修を行っています。研修だけを専門にしている会社ではありません。普段はシステムの受託開発と自社サービスの運用をしており、生成AIはそこで毎日使っている道具のひとつです。

研修では、貴社で実際に使っている書類をそのまま題材にします。事務は請求書の照合、営業は見積の説明文、施工管理は点検報告書の所見欄というように、職種ごとの業務に結び付けて時間割を組みます。どこかの会社の事例ではなく、翌日から使える形で持ち帰っていただくことを目指しています。

大分市の人材育成応援事業などを使う場合は、申請書類の作成もお手伝いします。事前のヒアリングに伺うのも、研修当日に立つのも代表の喜多です。同じ人間が担当するため、申請書類に書いた訓練の内容と、当日に行う研修の中身がずれにくくなります。

時間割の各コマをどの職務に結び付けるか迷っている段階でも構いません。まずはえらびの道にご相談ください。オンラインで30分、費用はかかりません。

よくある質問

生成AI研修のマインドセット講座は助成金の対象になりますか?

意識改革が目的のコマは、職務との関係を示せないと対象外と判断されかねません。受講者の職種ごとに、どの業務のどの工程で生成AIを使うのかを扱う演習に書き直すと、職務との関係を説明しやすくなります。最終的な判断は、最新の支給要領と労働局の窓口で確認してください。

全社員向けのAI研修でも人材開発支援助成金は使えますか?

全社員向けであること自体が問題になるわけではありません。ただし、内容が職種を問わない一般的な操作だけだと、職務との関係が見えにくくなります。職種ごとに題材を分けて、到達目標を業務の言葉で書くと、計画届の内容と当日の記録をそろえやすくなります。

研修の中の社長あいさつは訓練時間に含められますか?

社長による方針説明は通常の事業活動としての周知と見られやすいため、訓練時間には数えにくいと考えておくほうが安全です。削る必要はなく、開講前など訓練時間の外に置けば残せます。扱いに迷うときは、計画届を出す前に窓口で確認してください。

ご相談は、お電話が一番早いです

研修の内容・料金・補助金の使い方まで、その場でお答えします

097-507-3082

不在時は折り返しご連絡します

この記事は、生成AIで下書きを作成し、実務経験にもとづいて内容を確認・編集したうえで公開しています。制度・金額・要件は年度や状況によって変わるため、実際のご判断の前に公式の窓口でご確認ください。

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