
AI研修を受けたのに、現場を一番知る再雇用のベテランだけが使っていません — 大分の中小企業が下期の2回目の研修で組み直す題材・音声入力・進め方・任せる役割
この記事の事例は、実際にいただくご相談をもとにした想定ケースです。特定の企業を指すものではありません。
上期にAI研修を一度終えた会社から、よく聞く声があります。「使っているのは若手と事務の数人で、現場を一番知っている再雇用のベテランが使っていません」というものです。見積や段取りの勘所を持っている人ほど、毎日の書類を手で書き続けています。下期の2回目の研修では、内容を足すより、題材・入力の方法・進め方・任せる役割の4点を組み直すほうが効果があります。この記事では、先に制度で押さえておく点を確かめてから、その4点を整理します。
再雇用の60代も、AI研修の助成金で対象労働者に入ります
65歳までの雇用の確保は事業主の義務です。70歳までの就業機会の確保は努力義務とされています(厚生労働省の高年齢者雇用安定法の解説)。再雇用のベテランは、この先も何年か働き続けることが前提の人です。年齢を理由に研修から外す根拠にはなりません。
人材開発支援助成金を使うときも、再雇用かどうかでは判断しません。見るのは、雇用保険の被保険者であるかどうかです。2回目の研修を組む前に、次の4点を確かめておきます。
| 確かめる項目 | 押さえる要件 | 外れやすい場合 |
|---|---|---|
| 対象労働者 | 雇用保険の被保険者であること | 再雇用で所定労働時間を短くした結果、被保険者でなくなっている場合 |
| 雇用形態 | 有期契約でも対象に含まれること | 1年更新の契約期間が、研修期間の途中で切れる場合 |
| 訓練時間 | OFF-JTの時間が要件を満たすこと | 音声入力の練習を自習扱いにして、訓練時間に数えている場合 |
| 雇用確保 | 65歳までの雇用確保は義務、70歳までの就業機会確保は努力義務であること | 研修後に担当業務を変えたのに、契約書の業務内容を直していない場合 |
助成率や時間の要件は年度ごとに改定されます。計画届を出す前に、最新の要領と労働局の窓口で確認してください。制度の全体像はAI研修に使える助成金・補助金まとめで整理しています。
題材は、ベテランが毎日手で書いている書類から選びます
1回目の研修で議事録やメール文の例題を使うと、ベテランには「自分の仕事とは関係がない」と受け取られがちです。2回目は、手書きの作業日報、点検記録、見積の内訳メモなど、本人が毎日書いている書類を題材にします。ただし、研修中に仕上げた書類をそのまま客先へ出すと、助成金の審査で通常の業務と見られるおそれがあります。数字や社名は差し替えて、演習用の書類として持ち込みます。
キーボードの壁は、音声入力で外します
使わない理由を聞くと、いちばん多いのは「打つのが遅い」という答えです。Windowsの音声入力(Windowsキー+H)やスマートフォンのマイクで話した内容を生成AIに整えさせれば、打つ負担はほとんどなくなります。研修では、話した言葉をそのまま渡す型を一つ覚えてもらいます。
次の文章は、現場で話した内容を音声入力したものです。
言い間違いや「えー」「あのー」は取り除いてください。
作業日報の形式(日付・現場名・作業内容・気づいた点・明日の予定)に整えてください。
数字や部品名は聞き取ったまま残し、自信がない箇所には【要確認】と付けてください。
(ここに音声入力した文章を貼る)
【要確認】の印を付けさせると、本人が最後に目で確かめる箇所が絞られます。
進め方は、講義を減らして若手と組む時間に振り替えます
全員で講義を聞きながら画面操作を追う形では、操作に慣れていない人ほど置いていかれます。2回目は講義を短くします。そのぶん、ベテランと若手を2人1組にして、ベテランが話し、若手が操作を手伝う時間を長く取ります。助成金を使う場合は、組み替えた時間割がOFF-JTの訓練時間として認められるかを、計画届の段階で研修会社と確認しておきます。
任せる役割は、「使う人」より「確かめる人」から始めます
いきなり毎日使うよう求めても、なかなか続きません。最初は、若手がAIで作った手順書や見積の下書きをベテランが読み、誤りを指摘する役割を任せます。現場の勘所を知っている人にしか見抜けない誤りは多く、本人の経験がそのまま生きます。社内の旗振り役との分担は、旗振り役の人選ミスを扱った記事も参考にしてください。指摘をAIに整理させて書き残していけば、属人業務の標準化の材料にもなります。
現場経験の長い担当者が、次の手順書の下書きを読んで指摘した内容を渡します。
指摘ごとに「どの手順の、何が、なぜ違うか」を一文で整理し、修正後の手順案を示してください。
指摘にない箇所は変えないでください。
えらびの道は、半日の単発や標準コースで行う「研修」と、実際の業務に伴走して定着させる「コーチング」の2つの形でお手伝いしています。今回のような2回目の研修では、貴社の書類を演習用に作り替える作業、音声入力を前提にした時間割の組み直し、ベテランと若手の組み合わせ方を一緒に考えます。人材開発支援助成金や自治体の補助金を使う場合の、対象者と訓練時間の整理にも対応しています。研修のあと、確かめる役割が社内で回り始めるまでは、コーチングで実際の書類を見ながら調整することもできます。
2回目の研修の組み直しを、えらびの道でお手伝いできること
合同会社えらびの道は、大分県の中小企業に向けて生成AIの業務活用研修を行っています。研修だけを専門にしている会社ではありません。普段はシステムの受託開発と自社サービスの運用をしており、生成AIもその仕事で毎日使っている道具のひとつです。
2回目の研修では、ベテランの方が毎日手で書いている作業日報や点検記録、見積の内訳メモを題材にします。数字や社名は差し替えてから使います。音声入力で話した内容を日報の形に整える型も、貴社の書式に合わせて用意します。汎用的な例題ではなく、翌日から現場で使える形で持ち帰っていただくことを目指します。
大分市の人材育成応援事業などの補助金を使う場合は、申請書類の作成もお手伝いします。要件は年度ごとに改定されるため、最新の要領は窓口でもあわせてご確認ください。
若手と組む時間の取り方や、ベテランの方に任せる役割も含めて、まずは貴社の状況をお聞かせください。えらびの道へのご相談はオンラインで30分、費用はかかりません。
よくある質問
再雇用の社員もAI研修の助成金の対象になりますか?
人材開発支援助成金では、再雇用かどうかではなく、雇用保険の被保険者かどうかで判断します。再雇用で所定労働時間を短くした結果、被保険者でなくなっている場合は対象から外れます。要件は年度ごとに変わるため、計画届の前に要領と労働局の窓口で確認してください。
パソコンが苦手な高齢の社員でも生成AIは使えますか?
キーボード入力が負担であれば、Windowsの音声入力やスマートフォンのマイクで話した内容を、生成AIに整えさせる方法があります。数字や部品名は聞き間違いが起きやすいので、【要確認】の印を付けさせて、本人が最後に目で確かめる形にすると続けやすくなります。
AI研修を2回目にやり直すとき、何を変えればよいですか?
内容を増やすより、次の4点を見直すほうが効果があります。題材を本人が毎日書いている書類に替えること、音声入力を取り入れること、講義を減らして若手と組む時間を増やすこと、最初は下書きを確かめる役割を任せることです。研修中に作った書類は、客先へそのまま出さないよう注意してください。
この記事は、生成AIで下書きを作成し、実務経験にもとづいて内容を確認・編集したうえで公開しています。制度・金額・要件は年度や状況によって変わるため、実際のご判断の前に公式の窓口でご確認ください。
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