
社用PCの更新は「AI PC」か16GBの普通のPCか — メモリ高騰で見積が上がる下期に、生成AIを使う中小企業がNPU・メモリ容量・買い時で分ける判断
「次の社用PCはAI PCにしておいたほうがよいですか」というご相談が、この秋に増えています。メモリの値上がりで見積が出し直しになるたびに上位機種との差額が変わるので、判断を先に延ばしにくい時期です。この記事では、NPU・メモリ容量・買い時の3点を要件として整理します。
公式の基準があるのは、Copilot+ PCだけです
MicrosoftはCopilot+ PC 開発者ガイドで、Copilot+ PCを「40 TOPSを超える演算ができるNPUを搭載したWindows 11の新しいクラス」と説明しています。一方で、店頭やカタログにある「AI PC」という表記はメーカーごとの呼び名で、この基準を満たさない機種に付いていることもあります。見積書では呼び名ではなく、「Copilot+ PC」と明記されているかどうかを確かめます。要件は製品の世代に合わせて見直されるので、発注する時点の公式ページで確認してください。
ブラウザで使う生成AIは、NPUを使いません
ChatGPTやMicrosoft 365 Copilotの回答は、クラウド側のサーバーで作られます。社内での使い方がブラウザやOfficeアプリ中心なら、NPUがあってもなくても回答の速さは変わりません。NPUが働くのは、会議の字幕の翻訳やカメラの背景ぼかしのように、PCの中で処理する機能です。社内でAIを動かす構想がある場合は、NPUより先に決めることがあります。その論点はローカルLLMを発注する前の5つの質問で整理しています。
NPUより先に効いてくるのは、メモリの容量です
生成AIは、ブラウザのタブ、Teams、Excel、PDFを同時に開いた状態で使われます。16GBでも動きますが、会議をしながら長い資料をAIに読ませる使い方では、メモリに余裕がないと待ち時間が長くなります。さらに、薄型ノートの多くはメモリが基板に固定されていて、買った後に増設できません。4〜5年使う前提なら、購入時に選んだ容量で最後まで使い続けることになります。
業務での使い方によって、選ぶ構成が変わります
| 主な使い方 | 目安の構成 | この構成を選ぶ場合 |
|---|---|---|
| メールや文書の下書きをブラウザのAIで作る | 16GB・NPUの要件なし | 同時に開くアプリが3〜4本程度の場合 |
| 会議の文字起こしと資料作成を並行する | 32GB・NPUの要件なし | Teamsと複数の資料を長時間開く場合 |
| 字幕翻訳などPC上のAI機能を日常的に使う | Copilot+ PC | 海外とのオンライン会議が毎週ある場合 |
| 社内データでローカルAIを試す | 32GB以上・GPUまたはNPU搭載 | 外部にデータを出せない検証を予定している場合 |
社員ごとの使い方は、生成AIに振り分けさせると早く整理できます。
以下は社員ごとの業務内容と、PCで同時に開いているアプリの一覧です。
各社員を「16GB・NPU不要」「32GB・NPU不要」「Copilot+ PC」「個別検討」の
4区分に振り分けてください。
- 判断の根拠にした記述を、社員ごとに1行で引用してください
- 情報が足りない社員は「個別検討」とし、追加で聞く質問を書いてください
- 氏名は社員番号に置き換えてあります
(一覧を貼り付け)
買い時は、値下がりを待つより期限から逆算します
メモリの価格が上がっている時期は、待っても見積が下がるとは限りません。稟議に時間がかかって見積の有効期限を過ぎると、再見積で差額が広がることもあります。判断の基準は、価格の予想ではなく手元の期限に置きます。
Windows 10は2025年10月にサポートが終了しています。延長セキュリティ更新で使い続けている端末があれば、その契約が切れる時期を更新の期限にします。税務では、取得価額によって処理が変わります。中小企業者等の少額減価償却資産の特例は、上限額も適用期限も税制改正のたびに見直されます。1台あたりの価格を決める前に、顧問税理士とその年度の線を確かめてください。なお、研修で使うためのPCであっても、購入費は研修向けの助成金では原則として対象になりません。研修費に使える制度はAI研修に使える助成金・補助金まとめで整理しています。
PCの機種選びは販売店やメーカーの領域ですが、その前にある「社員ごとに生成AIをどう使っているか」の棚卸しは、社内だけでは進みにくい作業です。えらびの道では、半日の単発研修や標準コースの中で使い方を書き出す時間をとり、コーチングでは実際の業務に伴走しながら構成の判断材料をそろえています。研修費用には、人材開発支援助成金や自治体の補助金を活用する組み立てにも対応しています。
社用PCを選ぶ前の整理から、えらびの道でお手伝いできること
合同会社えらびの道は、大分県の中小企業に向けて、生成AIの業務活用研修を行っています。研修を専門にする会社ではなく、普段はシステムの受託開発と自社サービスの運用をしています。生成AIも、その仕事で毎日使っている道具のひとつです。
研修では、汎用的な事例ではなく、貴社で実際に使っている書類をそのまま題材にします。この記事で紹介した社員ごとの使い方の振り分けや、メール・文書の下書き、会議の文字起こしから資料を作る流れを、貴社の業務一覧や資料で試しながら進めます。どの業務がブラウザのAIで足りるのかが見えてくると、PCの構成を決める材料にもなります。
事前のヒアリングに伺うのも、研修当日に立つのも、代表の喜多です。貴社の使い方を聞いた人間がそのまま研修を組み立てるので、PCの更新時期や社内の事情を踏まえた内容にできます。研修で扱った内容は、翌日から使える形で持ち帰っていただきます。
PCの見積を前に、生成AIをどう使うかから整理したい場合は、えらびの道にご相談ください。相談はオンラインで30分、費用はかかりません。
よくある質問
AI PCでないとCopilotやChatGPTは使えませんか?
使えます。ChatGPTやMicrosoft 365 Copilotの回答はクラウド側で作られるので、NPUがない普通のPCでも、ブラウザやOfficeアプリから同じように使えます。NPUが必要になるのは、字幕の翻訳など、PCの中で処理するWindowsの一部の機能に限られます。
生成AIを業務で使う社用PCのメモリは16GBで足りますか?
文書やメールの下書きをブラウザで作る程度なら、16GBで足りることが多いです。会議の文字起こしと資料作成を並行するなど、同時に開くアプリが多い社員は32GBを検討します。薄型ノートの多くはメモリを後から増設できないので、使う年数を踏まえて決めてください。
社用PCの購入に補助金や助成金は使えますか?
AI研修向けの人材開発支援助成金では、PCの購入費は原則として対象になりません。ソフトウェアと一緒に導入するハードウェアを対象にする補助金が設けられる年度もありますが、対象の枠や上限額は年度ごとに変わります。申請を考える場合は、その年度の公募要領で確かめてください。
この記事は、生成AIで下書きを作成し、実務経験にもとづいて内容を確認・編集したうえで公開しています。制度・金額・要件は年度や状況によって変わるため、実際のご判断の前に公式の窓口でご確認ください。
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