順位は落ちていないのに問い合わせだけが減りました — AI検索に引用されない中小企業サイトが、下期のWeb予算を決める前に潰す4つの失敗

AI検索Web集客中小企業

この記事の事例は、実際にいただくご相談をもとにした想定ケースです。特定の企業を指すものではありません。

上期のWeb報告で、検索順位の一覧を見せられます。主要なキーワードは去年と同じ位置に並んでいて、下がった形跡はありません。それなのに、問い合わせフォームからの連絡は月を追って減っています。8月のいま、下期のWeb予算を据え置くか、増やすか、削るかを決める会社は多いはずです。順位表だけを根拠に決めると、打ち手を間違えます。

「順位は落ちていない」を報告に使い、流入の中身を見ていません

順位の代わりに見る4点

月次レポートが順位と表示回数だけで作られていると、この失敗が起きます。検索結果の上部にAIの要約が出るようになると、読者はそこで答えを得て、サイトまで来ません。表示回数は横ばいか、むしろ増えます。落ちるのはクリックだけです。順位表は無傷なので、報告書の上では何も起きていないように見えます。

防ぐには、順位ではなく次の4つを並べて見ます。制作会社に任せきりにせず、社内の担当者が自分の目で開くことが大事です。

確認項目 確認場所 疑うべき原因
AI経由の流入件数 GA4の参照元/メディア 回答への不掲載
表示回数に対するクリック率 Search Consoleの検索パフォーマンス 検索結果上部での完結
自社情報の正確さ 複数のAIに社名で質問した回答 古い外部ページの参照
クローラの拒否範囲 robots.txtとWAFのアクセスログ 引用用クローラの遮断

3つ目は、実際にAIへ聞いてみるのが早いです。ChatGPT、Gemini、Perplexityなど2〜3種類に同じ質問を投げ、回答と一緒に出典を出させます。

「株式会社〇〇(〇〇県〇〇市、業種:〇〇)」について、
事業内容・所在地・提供サービス・問い合わせ先を教えてください。
あわせて、その情報をどのページから取ったのか、URLをすべて列挙してください。

出てきたURLに自社サイトが1つも入っていなければ、AIは他人が書いた自社の情報を読者に渡しています。求人ポータルの古い掲載や、閉じたはずのサービスが残っていることもあります。

AIに読ませても、答えに使える事実が1行も書かれていません

本文に置く自社の事実

サイトの文章が「丁寧に対応します」「豊富な実績があります」で埋まっていると、引用の材料がありません。AIは質問に答えるために、数字・条件・範囲・期日を探します。形容だけのページからは、引ける文が取れません。他社の一般論をまとめ直しただけの記事も同じで、より一次に近い情報のほうが選ばれます。

防ぐには、自社しか書けない事実を本文に置きます。対応エリアの市町村名、営業日と受付時間、見積が出るまでの日数、価格の決まり方、受けていない仕事の範囲。ここは求人票を書き直すときと同じ考え方で、抽象語を具体的な事実に置き換える作業になります。手元のページで点検するなら、次のように聞きます。

以下は当社サイトの[サービス名]ページの本文です。

[本文をそのまま貼り付け]

1. AIが回答として引用できる「事実」(数字・条件・対応範囲・期日)を、原文のまま抜き出してください
2. 抜き出せなかった場合、読者が知りたいのに書かれていない項目を挙げてください
3. 「〇〇市で〇〇を頼める会社は」と聞かれたとき、このページが答えに選ばれない理由を3つ挙げてください

1で何も抜き出せないページは、そのまま書き直しの対象になります。

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料金表と会社概要が画像とPDFの中に入っています

デザインの都合で料金表を画像にする、会社概要や実績一覧をPDFで置く。人の目には読めますが、機械にはテキストとして拾われにくくなります。しかもこの2つは、読者がAIに最も聞きたい情報です。

防ぐには、料金表と会社情報をHTMLのテキストと表に戻します。あわせてGoogleが説明している構造化データで会社情報やFAQを記述しておくと、機械が読める形が1つ増えます。これで必ず引用されるわけではありませんが、読めない状態を放置するよりは前に進みます。

「学習されたくない」でクローラをまとめて止めています

クローラ設定の見直し

数年前に「AIに学習されたくない」と判断し、robots.txtで一括拒否した会社があります。サーバ会社のWAF設定で、見慣れないUser-agentをまとめて弾いている場合もあります。ところがAIのクローラは、学習用のものと、回答時に参照して出典リンクを出すものが分かれています。一括で止めると、引用されるほうまで消えます。

OpenAIが公開しているクローラの一覧では、用途ごとにUser-agentが記載されています。まずこれを見て、止めたいのが学習なのか参照なのかを社内で決めます。そのうえで、robots.txtとサーバ側のアクセスログを両方確認します。制作会社とサーバ会社が別だと、どちらも「うちは触っていません」と答えることがあるため、依頼するときは対象を名指しで書いて渡します。AIの回答をそのまま信じずに裏を取る姿勢は、存在しない条文を出されたときの確認と同じです。

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下期の予算を決める前に、社内でできること

予算を決める前の前提

ここまでの4つは、新しい発注をしなくても確かめられます。原因が分かる前に予算を積むと、稟議の場で金額だけが議論される状態に戻ります。

えらびの道では、生成AIの研修(半日の単発と、標準コース)と、実業務に伴走するコーチングを提供しています。今回のような点検は、外に出すより自社の担当者が毎月30分で回せる形にしたほうが続きます。サイトの文章から引用できる事実を抜き出すプロンプトづくり、AIに社名で質問して回答と出典を記録する手順、制作会社やサーバ会社へ設定確認を依頼する文面の作成まで、実際の画面を見ながら一緒に整えます。人材開発支援助成金や自治体の補助金を使う場合の書類にも対応しています。

AI検索に引用されるサイトの書き直しを、えらびの道でお手伝いできること

合同会社えらびの道は、大分県の中小企業に向けて生成AIの業務活用研修を行っています。ただ、研修だけを専門にしている会社ではありません。普段はシステムの受託開発と自社サービスの運用が本業で、生成AIはその現場で毎日使っている道具のひとつです。お伝えするのは、読んだ知識ではなく、手を動かして分かったことです。

研修では、貴社が実際に公開しているサービスページや料金表、会社概要をそのまま題材にします。記事で挙げた質問をAIへ投げ、出典としてどのURLが返るかを一緒に確かめたうえで、「丁寧に対応します」を対応エリアや受付時間、見積が出るまでの日数といった事実に置き換えていきます。画像やPDFの中に残った情報の扱いも、あわせて見ます。

下期の予算を決める前に、社内で何を見るかを整理したい段階からで構いません。大分市の人材育成応援事業などの補助金を使う場合は、申請書類の作成もお手伝いします。研修当日に立つのも、事前のヒアリングに伺うのも同じ人間(代表の喜多)です。

まずはオンラインで30分ほどお話しさせてください。費用はかかりません。手元のページを一つご用意いただければ、AIが引ける事実があるか、その場でご一緒に見てみます。

よくある質問

AI検索からの流入はどうやって数えますか?

GA4の「参照元/メディア」で、chatgpt.comやperplexity.aiなどのドメインを絞り込みます。件数が少なくても、ゼロと数件では意味が違います。あわせてSearch Consoleで表示回数とクリック率を並べ、クリックだけが落ちていないかを確かめます。

AIに引用されるために、新しいツールを買う必要はありますか?

まずは不要です。GA4とSearch Console、それに普段使っているAIがあれば、この記事の4つは確かめられます。ツールの検討は、原因が自社サイトの中身にあると分かってからで間に合います。

robots.txtでAIのクローラを全部止めるとどうなりますか?

学習に使われる可能性は下がりますが、回答の中で出典として紹介される機会も同時に失います。用途ごとにUser-agentが分かれているため、一括で止める前に、避けたいのが学習なのか参照なのかを社内で決めておきます。

ご相談は、お電話が一番早いです

研修の内容・料金・補助金の使い方まで、その場でお答えします

097-507-3082

不在時は折り返しご連絡します

この記事は、生成AIで下書きを作成し、実務経験にもとづいて内容を確認・編集したうえで公開しています。制度・金額・要件は年度や状況によって変わるため、実際のご判断の前に公式の窓口でご確認ください。

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