秋の展示会を「名刺の山」で終わらせない — 出展準備からフォローメールまで生成AIで回す中小企業の3ステップ

展示会営業生成AI活用

展示会の成果が出ない会社には共通点があります。名刺は集まるが、その後が続かない。出展費用と人件費をかけて集めた接点が、名刺ホルダーの中で止まってしまう。

原因は担当者の怠慢ではなく、展示会明けが最も忙しいという構造です。会期中に溜まった通常業務を片付けながら、100枚の名刺に個別対応するのは現実的ではありません。

ここを生成AIで回します。

ステップ1: ブースで聞く3つの質問を決めておく

ブースで聞く3つの質問

フォローの質は、当日に何を聞けたかで決まります。名刺だけ交換して「ご興味ありましたら」で別れると、後から書けることが何もありません。

聞くべきことは3つに絞れます。

  1. 今困っていること(課題があるか)
  2. いつ頃までに解決したいか(時期)
  3. 決めるのは誰か(決裁の位置)

この3つを名刺の裏か、スマホのメモに残します。全員に聞く必要はありません。会話が続いた相手だけで十分です。

会話の入り口が思いつかない場合は、事前にAIで用意しておきます。

展示会のブースで、立ち止まった来場者に最初にかける一言を
5パターン考えてください。

【当社の展示内容】受発注管理システム
【来場者層】中小の卸売業・製造業の経営者、業務担当者

条件:
・売り込みにならないこと
・相手が一言で答えられること
・「ご興味ありますか」以外の切り口にすること

ステップ2: 名刺を温度で3つに仕分ける

名刺の3区分とフォロー

会期が終わったら、まず仕分けです。ここを飛ばして全員に同じメールを送ると、効果が出ないうえに次から開封されなくなります。

区分 状態 フォローの方法
A 具体的な課題を聞けた/時期も出た 個別に書く。48時間以内
B 会話はしたが課題は不明 型のあるメール+一言追記
C 名刺交換のみ 一斉送信で可。無理に追わない

Cを追いかけないことが重要です。限られた時間をAに集中させるための仕分けです。

多くの場合、Aは全体の1割程度です。100枚なら10件。10件なら個別に書けます。

あわせて読みたい生成AIの活用を人事評価に入れるか — 下期の目標設定で起きる4つの失敗と、あえて評価から外した会社の判断

ステップ3: 48時間以内に送る

フォローメール作成の流れ

フォローメールは早さが効きます。展示会から1週間経つと、相手はブースでの会話を覚えていません。

Aの個別メールは、AIに下書きさせてから手を入れます。

展示会で名刺交換した方へのフォローメールの下書きを作ってください。

【相手】製造業の総務部長
【ブースでの会話】
受発注を紙とFAXで管理していて、転記ミスが月に数件出ている。
年内には何とかしたいが、社内の合意がまだ取れていないとのこと。

【当社】受発注管理システムを提供

条件:
・件名も提案してください
・売り込みの前に、会話の内容に触れること
・次のアクションを1つだけ提案すること
・300字程度
・誇張した表現や、成果を保証する表現は使わないこと

出てきた下書きに、会話でしか分からない一言を必ず足してください。「◯◯とおっしゃっていたのが印象に残りました」の一行があるだけで、テンプレートとの差が出ます。

Bは型を1つ作り、宛先ごとに1行だけ変えます。この1行の追記が、開封後に読まれるかどうかを分けます。

AIに任せてはいけない部分

1. 送り先の選定

誰に送るかの判断はAIにはできません。会話の温度は、その場にいた人にしか分かりません。

2. 名刺情報の入力

外部のAIサービスに名刺のデータをそのまま貼り付けるのは避けてください。氏名・会社名・連絡先は個人情報です。プロンプトに書くのは「製造業の総務部長」のような属性までにとどめ、個人が特定される情報は入れないでください。

3. 実績や効果の記述

AIは説得力を出そうとして、根拠のない数字や「必ず」「大幅に」といった表現を入れてきます。実績として書けるのは、実際にあったことだけです。ここは必ず確認してください。

展示会の成果は「次に何が残ったか」で測る

名刺100枚の行方

その場で受注が決まることは稀です。展示会の成果は、次につながる接点が何件残ったかで測るのが実態に合います。

100枚の名刺のうち、3ヶ月後も連絡が続いているのが5件あれば、出展の意味はありました。逆に100枚集めて全部止まっているなら、集める枚数を増やすより、聞く内容とフォローの設計を変えるべきです。

生成AIは、フォローの「書く時間」を圧縮します。空いた時間を、誰に送るかの判断に回してください。そこは人にしかできません。

えらびの道では、生成AIの業務活用を定着させる研修を提供しています。展示会後のフォローのように、短期間に集中して発生する文書業務は、型を持っておくと処理量が大きく変わります。

展示会後のフォローまで、えらびの道でお手伝いできること

合同会社えらびの道は、大分県の中小企業に向けて生成AIの業務活用研修を行っています。とはいえ研修専門の会社ではなく、普段はシステムの受託開発と自社サービスの運用が本業です。生成AIも、そのなかで毎日使っている道具のひとつとして扱っています。

研修では、汎用的な事例ではなく貴社が実際に使っている書類をそのまま題材にします。展示会であれば、ブースでかける最初の一言の設計から、持ち帰った名刺の仕分け基準、A区分の個別メールとB区分の型づくりまで、貴社の商材と来場者層に合わせて一緒に組み立てます。翌日から使える形で持ち帰っていただくことを目指しています。

事前のヒアリングに伺うのも当日に立つのも、代表の喜多が同じように担当します。過去の出展でどこが詰まったかを聞いたうえで内容を決めるので、当日はじめて実情を知る、ということがありません。次の出展時期が決まっていれば、そこから逆算した進め方もご相談いただけます。

展示会のフォローをどう回すか、まだ整理できていない段階でも構いません。えらびの道ではオンラインで30分のご相談をお受けしていて、費用はかかりません。今の出展の進め方をお聞かせいただければ、どこから手をつけられそうかをお伝えします。

よくある質問

展示会で交換した名刺にメールを送っても問題ないですか?

名刺交換で得た連絡先をどう扱うかは、社内でルールを決めておくと迷いません。ただし問題がないかの線引きは、業種や送る内容によって変わります。判断に迷う場合は、所管の窓口や専門家に確認してください。あわせて、名刺の情報を外部のAIサービスに入力しないことは徹底してください。

ブースに複数人で立つ場合、聞いた内容はどう共有すればいいですか?

聞く質問を3つに決めておくのと同じように、記録の形式も出展前にそろえておくと後が楽になります。名刺の裏に書くのかスマホのメモに残すのか、どちらかに全員で統一しておけば、会期後の仕分けで、誰が聞いた相手でも同じ基準で判断できます。

フォローメールを送っても返信がない場合はどうすればいいですか?

返信がないこと自体は珍しくありません。無理に追いかけるより、やり取りが続いている相手に時間を回すほうが結果につながります。展示会の成果は返信の数ではなく、3ヶ月後も連絡が続いている件数で測るのが実態に合います。

ご相談は、お電話が一番早いです

研修の内容・料金・補助金の使い方まで、その場でお答えします

097-507-3082

不在時は折り返しご連絡します

この記事は、生成AIで下書きを作成し、実務経験にもとづいて内容を確認・編集したうえで公開しています。制度・金額・要件は年度や状況によって変わるため、実際のご判断の前に公式の窓口でご確認ください。

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