
「入社までにChatGPTを使えるようにしておいて」と内定者に言っていいか — 10月の内定式を前に決める、入社前研修の任意参加・個人アカウント・未成年の高卒内定者・助成金の対象外の4つの線引き
10月の内定式で、社長のあいさつや配布資料に「入社までにChatGPTを使えるようにしておいてください」と添えたくなる場面は珍しくありません。入社後の立ち上がりを早めたいという意図は自然です。ただ、この一言をそのまま出すと、参加の扱い、アカウント、年齢、費用の4か所に線が引かれないまま内定者に届きます。
「使えるようにしておいて」の一言には、4本の線が引かれていません
内定者は、入社日まではまだ会社の指示で働く立場にありません。その相手に「しておいて」と伝えると、参加は任意なのか、どのアカウントで何を入力してよいのか、18歳未満の内定者はどう扱うのか、費用に助成金は使えるのか、が同時に曖昧になります。貴社の案内を書く前に、線の位置を先に決めておきます。
| 項目 | そのまま案内してよい場合 | 案内の前に見直す場合 |
|---|---|---|
| 参加の扱い | 任意と書き、参加しなくても配属や評価に使わない場合 | 課題の提出を求め、提出状況を人事が記録する場合 |
| アカウント | 無料の範囲で、会社の情報を入れずに試してもらう場合 | 個人で有料プランを契約させ、入社後も業務に使わせる場合 |
| 18歳未満の内定者 | 登録を求めず、入社日に会社のアカウントを渡す場合 | 本人の登録だけで進め、保護者に説明していない場合 |
| 費用と助成金 | 入社後の研修だけを助成金の計画に載せる場合 | 入社前の研修費も助成金で戻る前提で予算を組む場合 |
案内文から「しておいて」を外し、任意であることを最後まで書き切ります
入社前の研修や課題は、本人が同意して参加するものとして組みます。入社後の社員であれば、参加を義務づけた研修や、会社の指示で業務に必要な学習をした時間は労働時間に当たると、厚生労働省の労働時間の把握に関するガイドラインに書かれています。内定者でも「やっておいて」が指示として働けば、その時間に賃金が必要だと見られるおそれがあります。全員に受けてほしい内容は、入社前には求めず、入社後の研修に回します。
言葉を一つずつ直すより、下書きをまとめてAIに点検させると漏れが減ります。
あなたは中小企業の採用担当です。10月の内定式で配る「入社前のご案内」の下書きを、次の条件で見直してください。
# やってほしいこと
1. 義務や評価に読める表現(「〜しておいてください」「必ず」「提出」「確認します」など)をすべて抜き出し、表にしてください。列は「元の表現」「内定者がどう受け取るか」「書き換え案」の3つです
2. 書き換え案を反映した全文を、大卒向けと高卒向けの2通り作ってください
3. 高卒向けには、保護者の方にお渡しする説明文を300字以内で別に付けてください
4. 書き換えた後の全文に、義務に読める箇所が残っていないかをもう一度点検し、残っていれば一覧にしてください
# 守ってほしい条件
- 参加は任意で、参加しなくても配属や入社後の評価には使わないと明記してください
- 有料プランの契約や、費用の立て替えを求めないでください
- 会社の資料、取引先の名前、社内の数字をAIに入力しないよう書いてください
- 高卒向けには、入社前のアカウント登録を求めない書き方にしてください
- 学校の授業、試験、卒業研究を優先してよいと書いてください
- 法的な判断が要る箇所は断定せず、「要確認」と書いてください
# 下書き
(ここに案内文を貼り付けます)
「楽しみにしています」「入社時に確認します」のような柔らかい言い方でも、受け取る側には宿題に聞こえることがあります。AIが抜き出した表を材料に、人事と役員で読み合わせてから配ります。
アカウントは入社日に会社が渡し、それまでは「登録しなくてよい」と書きます
個人で作ったアカウントは、会社から設定も履歴も見えません。入社前に慣れたアカウントほど、入社後もそのまま業務に使われやすくなります。会社が把握していないAI利用の棚卸しが後から必要にならないよう、入社前に試すなら無料の範囲にとどめ、会社の資料や社内の数字は入れないと案内に書きます。
高卒の内定者には、もう一本の線が要ります。内定式の時点では、17歳の人が含まれることがあるためです。18歳未満は民法上の未成年で、有料プランのような契約を単独で結べる年齢に達していません。ChatGPTの利用規約も、未成年の利用には保護者の許可を求めています。文部科学省が学校向けに示している生成AIのガイドラインも、年齢制限や保護者の同意の要否を、提供者の最新の利用規約で確かめるよう求めています。
高校を標準の年齢で卒業する人は、4月の入社日には18歳になっています。高卒の内定者には入社前の登録を求めず、入社日に会社のアカウントを渡すと決めておけば、誕生日で扱いが分かれずに済みます。案内の写しは、保護者と学校の進路指導の先生にも渡しておきます。
入社前の分は助成金に数えず、4月からの研修で計画届を出します
厚生労働省の人材育成支援コースのパンフレットでは、受講者が雇用保険の被保険者であること、訓練を業務として受けさせて賃金を払うこと、職務に直接関連する10時間以上の訓練であることが要件に挙がっています。入社前の内定者はまだ被保険者ではなく、任意にした時点で業務としての訓練にも当たりません。入社前の分は、最初から助成金の外に置きます。
一方で支給要領は、計画届に添える対象労働者一覧に、内定者のように雇用する予定の人も書くとしています。計画届は原則として訓練開始日の6か月前から1か月前までに出すため、4月15日に始める研修なら10月15日から3月15日が提出期間です。入社日から1か月以内に始める新入社員だけの研修には、理由を書いた書面を添えて開始日の前日まで出せる例外もあります。どちらにしても、入社後の研修の準備は内定式のころから始められます。受講者から外れやすい人の見分け方は、受講者名簿の先頭に社長の名前を書いていましたでも扱っています。
研修の案を入社前と入社後に切り分ける作業も、AIに手伝わせます。
次の研修内容の案を、「入社前(任意)」と「入社後(業務として実施)」に分けて表にしてください。
# 入社前(任意)に入れてよいもの
- 1回30分以内で、自宅や学校の端末で試せる内容です
- 社名、取引先、社内の情報を入力しなくてもできる内容です
- 締め切りや提出物がない内容です
# 入社後(業務として実施)に回すもの
- 配属先の業務や社内の書類を使う内容です
- 会社が用意したアカウントで行う内容です
- 全員に必ず受けてほしい内容です
# 出力
- 列は「内容」「入社前か入社後か」「そう分けた理由」「想定時間」の4つにしてください
- 入社後の分は想定時間を合計し、10時間に届くかどうかを書いてください
- 職種を問わない一般的な操作説明やマナーだけの内容には、印を付けてください
- 助成金の対象になるかどうかは判断せず、窓口で確かめる点として書き出してください
# 研修内容の案
(箇条書きで貼り付けます)
印が付いた内容は、職務に直接関連しない講習として助成の対象から外れることがあります。入社後の分は、配属先の業務に寄せて組み直します。制度の全体像はAI研修に使える助成金・補助金まとめに整理しています。
「任意」と書いた案内は、配ったあとの運用で崩れます
案内の文面を整えても、配ったあとで線が崩れる場面があります。
- 内定者向けのグループで進んでいる人の成果を紹介すると、ほかの人には催促に聞こえます。
- 入社前の面談で「ChatGPTはもう使っていますか」と尋ねると、答え方で評価されると受け取られます。
- 入社日に会社のアカウントを渡すとき、個人アカウントに業務の情報を入れないルールを一緒に渡さないと、二つのアカウントが並んで使われます。
- 大卒向けの案内をそのまま高卒の内定者にも送ると、年齢で引いた線が消えます。
- 入社前に外部の講座を申し込んで費用を助成金で見込むと、戻らない分がそのまま持ち出しになります。
えらびの道は、半日の単発や標準コースの「研修」と、実業務に伴走して定着させる「コーチング」の2軸で生成AIの活用を支援しています。人材開発支援助成金や自治体の補助金を使う前提の設計にも対応しています。内定者向けには、入社前の案内文の見直しと、入社後の研修を配属先の業務に結びつけたカリキュラムや、計画届に載せる時間数の整理を、内定式から入社までの間に一緒に進められます。助成の可否は労働局が判断しますので、窓口へ持っていく資料を整えるところまでをお手伝いします。
内定者への案内から入社後の研修まで、えらびの道でお手伝いできること
合同会社えらびの道は、大分県の中小企業に向けて生成AIの業務活用研修を行っています。研修専門の会社ではなく、普段はシステムの受託開発と自社サービスの運用をしており、生成AIもその現場で毎日使っている道具のひとつです。
研修では、汎用的な事例ではなく貴社が実際に使っている書類をそのまま題材にし、翌日から使える形で持ち帰っていただきます。内定者への案内であれば、お手元の下書きを使い、義務に読める表現の点検から高卒向け・保護者向けの書き分けまでを、人事のご担当者と一緒にAIで試します。入社後の研修も、入社日に渡す会社のアカウントを使う前提で、貴社の業務に合わせて組み立てます。
こうした研修に大分市の人材育成応援事業などを使う場合は、申請書類の作成もお手伝いします。どの研修を申請に含め、入社前の取り組みとどう切り分けるかも、要項を確かめながら一緒に整理します。
ご相談はオンラインで30分、費用はかかりません。内定式で何を伝えるかを決める前の段階でも構いませんので、えらびの道までお気軽にお声がけください。
よくある質問
内定者に入社前研修への参加を義務づけてもいいですか?
入社日より前の内定者は、まだ会社の指示で働く立場にありません。入社前の研修は本人の同意による任意参加として組み、参加しなくても配属や評価に影響しないと案内に明記するのが基本です。参加を事実上強制すると、その時間に賃金が必要だと見られるおそれがあります。
高校生の内定者にChatGPTを使わせてもいいですか?
内定式の時点では17歳の人もいます。ChatGPTの利用規約は未成年の利用に保護者の許可を求めており、有料プランのような契約も単独では結べません。入社前の登録は求めず、入社日に会社のアカウントを渡す形にすると、年齢で扱いを分けずに済みます。
内定者の入社前研修に助成金は使えますか?
人材開発支援助成金の対象は雇用保険の被保険者で、入社前の内定者はまだ被保険者ではないため、入社前の研修は対象になりません。入社後の研修であれば、計画届の対象労働者一覧に内定者を載せて準備できます。計画届は原則として訓練開始日の1か月前までに出します。
この記事は、生成AIで下書きを作成し、実務経験にもとづいて内容を確認・編集したうえで公開しています。制度・金額・要件は年度や状況によって変わるため、実際のご判断の前に公式の窓口でご確認ください。
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